激獣拳や臨獣拳を超える「極みの拳」とされる獣拳で、物語中盤から登場する。臨獣拳を極めた者の内「獣の力を超えた」者の中で、「この世に13体存在する神秘と幽幻の獣・幻獣」に学んだ者により構成される。13の流派が存在し、幻獣王を筆頭に補佐の四幻将、その配下に2人の双幻士が流派の筆頭として存在する。臨獣拳から派生したためか、全員腹部に臨獣拳のものと同じレリーフをしているが、金色をした派手なものになっている。
幻獣拳の基本は「幻気(げんき)」である。幻獣拳使いとなるには、幻気と対象者の臨気を融合させる「血盟の儀式」が必要。血盟で幻獣拳士となった者は、その代償として輪廻の苦しみを味わう「無限道」に落ちるとされる。
幻獣拳の拳は、その名が示すとおり全て空想上の動物で構成される。
激獣拳ビーストアーツ / スクラッチ
ゲキレンジャー
ジャン・レツ(ゴウ)・ランの3人の苗字の頭文字を合わせると「カンフー」(かん・ふ・う)になる。
漢堂ジャン(かんどう ジャン) / ゲキレッド
キャッチフレーズ:身体に漲る、無限の力 “アンブレイカブル・ボディ”(スーパーゲキレッド時は「過激にアンブレイカブル・ボディ」)
幼少の頃から樹海で虎に育てられた野生児。そのため身元・本名は不明で「漢堂ジャン」は自称。ただし、後に見つかった両親の遺品のペンダントなどから、少なくとも「ジャン」は本名であることが分かる。久しく人間と接していなかったため一般常識は乏しく、好奇心旺盛だが精神的には幼い。その分純真無垢で明朗な性格で、弱きを助け悪を憎む正義の心の持ち主。野生児ゆえに「体力」は抜群。また、感情や周囲の状況を鋭敏に受け取る感覚を持つが、頭ではなく体で感受しているため「ニキニキ」などといった「ジャン語」と呼ばれる独特の言語によって表現する。好物はなつめに作ってもらった豚の角煮やメンチカツといった肉料理。
生まれ持った強烈な激気を美希に見出され、激獣タイガー拳を学ぶと同時にラン・レツと共にゲキレンジャーとして戦うようになり、身元が判明するまではスクラッチ社が身元を引受けることとなる。課題は人と数多く触れ合い、その「心」を成長させること。獣拳合体を始めとするパワーアップのきっかけを掴むことがメンバー中で1番早く、そういった面では他のメンバーを引っ張る存在である。
理央はジャンが自らを唯一下した相手である「白虎の男」の関係者と推測。その推測通りジャンは「白虎の男」ことダンの息子で、樹海の中で暮らしていたのは幼少の頃に暮らしていた獣源郷の近くの村が、15年前に土砂崩れで壊滅したため。これは証拠隠滅を図ったロンが引き起こしたもので、母ナミはジャンを逃がした後、ロンにより殺されている。その直後濁流にのまれたショックでジャンは記憶を無くしたのだろうと美希は推測している。
宇崎ラン(うざき ラン) / ゲキイエロー
キャッチフレーズ:日々是精進、心を磨く “オネスト・ハート”(スーパーゲキイエロー時は「過激にオネスト・ハート」)
強き正義の「心」の持ち主で激獣チーター拳の使い手。激獣拳を学ぶ前は陸上の選手をしていたためジャンを凌ぐ俊足で、スピードを生かした戦法を得意とする。ある時にシャーフーと出会い自分の力を人のために役立てたいということから激獣拳への道を選んだ。曲がったことを嫌う真面目でストレートで男勝りな性格。自分と反対の考えを持つレツとは口論になることもある。「根性」が口癖の努力家であるが、根性だけでは克服できないこともあるため、今後の課題はその「技」を磨くこと。食事は中華料理を好む。
大地主の1人娘で、スクラッチには社会勉強という名目で入社していた。母の伶子からお見合いを持ちかけられるも、伶子の考えを変えることに成功する。
深見レツ(ふかみ レツ) / ゲキブルー
キャッチフレーズ:技が彩る大輪の花 “ファンタスティック・テクニック”(スーパーゲキブルー時は「過激にファンタスティック・テクニック」)、酒が彩る大輪の花(酔拳時)
優れた「技」の持ち主で激獣ジャガー拳の使い手。あらゆる格闘技に精通する理論派で、常に新しい技を追い求めている。酒に酔うと「ジャガー酔拳」なる拳法を使用する。自分のことを「才能がある」と言ってはばからず、技の未熟な者に対しては冷たい態度をとりがちだが、根底には激獣拳に対する熱い心を持つ。反面、ネガティブな発言をすることもあり、多少悲観的な部分がある様子。華麗な技で敵を翻弄し時には敵すら魅了するが、体力面に難があるため今後の課題は「体」を鍛えること。食事は好きなものは後で食べるタイプ(ラーメンのチャーシュー、ショートケーキのイチゴなど)。
かつてゴウと共に教会で育てられていた。また、若き天才画家として嘱望されていたが、ゴウが愛した激獣拳に感動を求め、スクラッチに入社した。
深見ゴウ(ふかみ ゴウ) / ゲキバイオレット
キャッチフレーズ:紫激気(刺激)、俺流、わが意を尽くす “アイアン・ウィル”
物語中盤より登場。亡くなったと思われていたレツの兄。かつて臨獣拳に走ろうとした兄弟弟子の理央を止めるために「獣獣全身変」を使い、そのまま消息を絶っていた。10数年の失踪中の記憶は無く、技の代償として歳も取っていない。狼男の姿でゲキレンジャーの前に現れ襲い掛かるが、「獣獣全身変」が不完全だったため正気を取り戻し本来の姿に戻る。
一見協調性が無いように見えて、その実優しい性格の持ち主。口癖は「参ったぜ」や「なんてこった」。失踪する前には戦いに巻き込みたくないがゆえに、レツに激獣拳を学ぶことを禁じる約束をしており、レツが激獣拳を学んでいることを知り辞めさせようとするも、レツの成長と戦闘センスを見て激獣拳の拳士として認めるようになる。理央とは強い友情で結ばれており、道を踏み外した時には彼を止めるようにという約束も交わしていた。しかし一方では理央にライバルとして見て欲しかったというコンプレックスも抱いている。食事は好きなものから食べるタイプ。また方向音痴でもあり、1人で道に迷うといった愛嬌のある一面もある。
修行の段階で激気ではなく、「紫激気(しげき)」を身につけたため、激気に合わせて作られたゲキチェンジャーでは紫激気と合わず変身できなかったが、美希が紫激気用に開発していたゴングチェンジャーによりゲキバイオレットとなる。ムエタイのような構えをとる独自の拳法を使い、当初はその拳法を「獣拳深見流・ウルフ拳」と称するが、ゲキバイオレットとなってからは「激獣ウルフ拳」と改める。
久津ケン(ひさつ ケン) / ゲキチョッパー
キャッチフレーズ:才を磨いて、己の未来を切り開く “アメイジング・アビリティ”
物語中盤より登場。激獣拳最古の拳の1つで空手のような構えを取る激獣ライノセラス拳の使い手。なお、演じる聡太郎は松濤館流空手の有段者で、劇中ではそれを生かしたアクションが見られる。獣拳の聖地・獣源郷で修行していた。スクラッチマイスターズ社の社員を父に持ち、彼の使用するジャケットやアイテムにはスクラッチ社のマークではなく、スクラッチマイスターズ社のマークが描かれている。スーツは白色にオレンジと黒のツートーンで、腰に空手の帯を思わせるベルトがある。
元は4人目として呼び寄せられたが、合流に遅れるなど性格にはいい加減な所があり、それが元で1度はジャン達からゲキレンジャーに加わることを拒否される。しかし激獣拳に対する思いは誰にも引けを取らず、自らの技を見せて4人に加入を認めさせる。「押忍!」が口癖で、好物はメンチカツや『恐竜や』のカレー。英語は分からないが自己解釈で乗り切る。母親を幼い頃に病気で亡くしており、夢は「女性の涙を嬉し泣き以外この世から消し去る」ことと語る。
過激気や紫激気といった特別な激気は持たない(後に獣力開花したことで過激気は身につける)が、激気を研ぎ澄ましダイヤモンドのように硬く鋭利にするゲキワザ「激気研鑚(げきけんさん)」を使用できる。この技は拳聖すら修得できなかったもので、彼が非凡な才能の持ち主であることを証明している。他の4人とは違い自分のゲキビーストを持たず、巨大戦では操獣刀でサイダインを使う。
七拳聖
「激臨の大乱」と呼ばれる戦いの直前に袂を分けた10人の獣拳使いの内、獣拳の元に残った7人の獣拳使いたちの総称。若き拳士達から「マスター・×××」と呼ばれ、自ら認めた弟子を指導する。
かつての友・拳魔達と激臨の大乱を迎えた際、禁断の技「獣獣全身変」によりそれぞれが持つ獣拳に該当する動物の姿を半擬人化した姿となり、今に至る。現在は各自異なる場所で暮らしており、必要に応じてスクラッチ本社へと集まる。マスター・トライアングル以外は「○○の中に修行あり」というモットーを持ち、激獣拳の拳士達に修行をつける。
彼らには「獣拳不闘の誓い」と呼ばれる掟があり、臨獣拳との戦いにおいては直接参加をしない決まりがある。何故「不闘の誓い」をたてたかは作中では語られていない。
ブリザード キング スイート アクター タッパー フリーズ 国道日 コピー ノルウェー ケーワイ スラック コスト ナース デビル スレンダ スパナ てらつつき ジェイ メラノーマ オーイー フォトグ クラッチ テリト キンシバイ ムラサキ オブジェク フィニ スベリン ビーズ ピュア カナッペ プレーグ すりはく ベスビア レーム ひっす フライ スタート ション パルメ メション ヘルプ ハイブ ロスカット イカーゴ フロー マグノリ 小夜時雨 サモエード ナビテラ
拳聖共通ゲキワザ
聖聖縛(せいせいばく):激気で巨大な布(その強度は鉄骨の3兆倍と言われる)を織り、敵の動きを封じる。
シャーフー(マスター・シャーフー)
キャッチフレーズ:暮らしの中に修行あり 激獣拳とは日々よく生きることと見つけたり
激獣フェリス拳の使い手で、ゲキレンジャー直接の師匠。外見は年老いた猫(カラカル)に良く似ている。関西訛りの言葉が多く、言動は哲学者然としており、日常の出来事(雑巾がけや育児など)の中に修行を見出す「暮らしの中に修行あり」をモットーとし、他人の言動に対して「(まさに)○○の中に修行ありじゃな」と評することがある。
誓いにより直接戦いに関わってはならないが、それを破るような行動を取ることもあり、後で「あんなの戦いには入らない」と言い訳することもある。腰に下げているトライアングルは、「心・技・体」の理想の三角形を表したもの。木で爪を研いだり猫じゃらしにじゃれつくなど、猫のような見た目どおりの仕草や挙動も見られる。その昔は本人曰く「ご婦人が黙っていられない程のハンサムガイ」だった。現在はスクラッチ本社にて、美希と共に若き拳士たちの指導にあたる。理央とは幼少期に起こった彼の家族の虐殺の際に知り合っている。黒幕がロンだと知った後、悪に染まったマクを自分が救うことができなかったことを贖罪としている節が見られる。
エレハン・キンポー(マスター・エレハン)
キャッチフレーズ:遊びの中に修行あり 世界が愛するエレファント拳
激獣エレファント拳の使い手。外見は2足歩行をする太ったゾウ。一見すれば不真面目に見えるが、真意は緊迫感から開放されたリラックス=平常心をいかなる事態でも持続することを重要視しており、常に冷静でいられるよう学ぶ「遊びの中に修行あり」をモットーとする。ゲキレンジャーの中から心の面で強さを持つランの素質を気に入り、フライフィッシングを通じて彼女に鎖鉄球術の修行をつけた。ただし性格は「スケベな女好き」で、バエや美希からは「エロハン」呼ばわりされることも。極稀にバエに代わって巨大戦の実況を務めることもあり、仲が良いミシェルと2人そろって実況を務めたこともある。現在は山の中でアジア風に内装された山小屋で暮らす。また、スクラッチマイスターズの工場長も務めている。
バット・リー(マスター・リー)
キャッチフレーズ:忘我の中に修行あり 美技を極めるバット拳
激獣バット拳の使い手。外見は2足歩行をする翼の無いコウモリ。鉄扇などの仕込み扇を利用した武術の使い手であり、言葉を交わさず忘我の境地に入ることでいかなる思考からも開放され、柳のようにいかなる攻撃をも受け流し攻撃することを学ぶ「忘我の中に修行あり」をモットーとする。数多く教えた弟子の中に誰一人として自らの真髄を伝えるに値する者がおらず、長らく弟子をとらなかったが、技に美しさを見出すレツに素質を見出し、我を忘れるほど舞を踊らせることで彼に激獣バット拳の真髄を身に着けさせた。美希曰く「頑固で偏屈」、シャーフー曰く「こだわりの男」と言うだけあっていささか気難しいところがあり、自ら進んで教えを説こうとはしない。地上にいるよりその方が落ち着くという理由から、天井へ逆さに立つことが多い。現在は湖のほとりで1人静かに暮らす。
使用ゲキワザ
封封念(ふうふうねん):激気で巨大な扇を形成し、敵の攻撃を防ぐ。
シャッキー・チェン(マスター・シャッキー)
キャッチフレーズ:シャッキンキーンの中に修行あり とにかくがんばるシャーク拳
激獣シャーク拳の使い手。外見は二足歩行する鮫。丈夫な体を重視する激獣シャーク拳の性質上、ゲキレンジャーの中でもっとも頑丈な肉体を持つジャンを評価し、初めての弟子にする。ゲキレンジャーと初対面した時は「シャッキーン!」の決めポーズのみがあり、モットーは無かった。弟子であるジャンが師匠であるシャッキーの教えを実践することで師匠の教えの正しさが証明されて他の拳聖達から再評価される。その時のジャンの「シャッキンキーン!」という言葉をそのままモットーとして使用している。7名の拳聖の中では最も若く(エレハンやリー、ゴリーを「先輩」、美希を「さん」付けで呼ぶ)明朗な性格で、涙もろい一面もある。また、異様にそそっかしいためか、エレハンやリーから弟子を取ることを危惧されたこともある。巨大戦の実況を務めたこともある。当初は孤島・青鮫島で1人でサバイバル生活をしていたが、後に「青鮫島では通勤に不便だから」とエレハンの山小屋に間借りすることになる。
マスター・トライアングル
「心・技・体」を最も極めた3人の拳聖であり最高のトライアングル。
ゴリー・イェン(マスター・ゴリー)
キャッチフレーズ(異名):荒ぶる賢人 レイジング・ハート
激獣ゴリラ拳の使い手。心を極める。そのためか、とある山奥で獣拳お悩み相談所を開き、激獣拳士たちはおろか理央にも助言を与えることもある。現在はニューヨークで小説家として暮らしている。バナナが好物。力もあるが手先が器用な一面もある。
使用ゲキワザ
眠眠拳(みんみんけん):相手を催眠状態にし情報を引き出す。
ミシェル・ペング(マスター・ミシェル)
キャッチフレーズ(異名):華麗なる戦いの女神 シュープリーム・テクニック
激獣ペンギン拳の使い手。拳聖の紅一点で、技を極める。現在はスクラッチスウェーデン支店のトップを務める他、獣拳お悩み相談所で看護師の格好をしてゴリーの助手を務めることもある。カキ氷が好物。
ピョン・ピョウ(マスター・ピョン)
キャッチフレーズ(異名):サバンナの遊撃手 アンダイイング・ボディ
激獣ガゼル拳の使い手。体を極める。現在はケニアの動物保護区の監視員として暮らしている。バット・リーとともに実況に参加した際は、バエから「イケメンコンビ」と称された。普段はクールな性格だがおだてに弱い。また、英語混じりに話すこともあるが、英会話は分からない。
使用ゲキワザ
蹄蹄脚(ていていきゃく):敵を上空に蹴り飛ばし、落下してくるところに倒立の姿勢で両足蹴りを放つ。